プリント倶楽部(プリクラ)
撮った写真がその場でシールになる、アトラスとセガが生んだ機械。女子高生を中心に爆発的なブームとなり、友達どうしで写真を交換する文化を生んだ。
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プリントシール機(プリクラ)の筐体(写真は後年の機種) 撮影: Brian Adler / パブリックドメイン, Wikimedia Commons
あの頃の世の中を、年単位で振り返る
平成7年
“震災とサリン、そしてWindows95。日本の「安全」と「日常」が大きく揺れた年。”
1月の阪神・淡路大震災、3月の地下鉄サリン事件と、戦後日本の「安全神話」を揺るがす出来事が相次いだ年。一方で、野茂英雄がメジャーリーグへ挑んで新人王に輝き、11月にはWindows95の日本語版が深夜の秋葉原に行列を生んだ。プリクラやPHS、小室サウンドが若者文化を彩り、痛みと高揚が同居する平成の転換点となった。
🎂 1995年生まれの人はいま何歳?(学年・卒業年・人生年表)🎒 あなたは1995年に何歳だった?(生まれ年から見る)
撮った写真がその場でシールになる、アトラスとセガが生んだ機械。女子高生を中心に爆発的なブームとなり、友達どうしで写真を交換する文化を生んだ。
プリントシール機(プリクラ)の筐体(写真は後年の機種) 撮影: Brian Adler / パブリックドメイン, Wikimedia Commons
グラデーションの配色と厚いエアユニットで人気が沸騰したスニーカー。品薄から高額転売や「エアマックス狩り」まで生み、社会現象となった。
携帯電話より安い料金で始まった簡易型の携帯電話サービス。軽くて通話料も手頃なことから、若者や学生の連絡手段として一気に広がった。
1990年代後半に普及したPHS端末(日本) 撮影: Marus / パブリックドメイン, Wikimedia Commons
11月23日の日本語版発売には秋葉原に深夜の行列ができた基本ソフト。スタートボタンで操作するパソコンが、一般家庭にも普及する転機となった。
Windows 95 のインストール用CD-ROM(写真は英語版パッケージ) 撮影: Pedro Cambra / CC BY 2.0, Wikimedia Commons
数字で暗号のようなメッセージを送り合う小型の受信機。「ベル友」という言葉も生まれ、女子高生を中心にコミュニケーションの主役となった。
NTTのポケットベル端末(写真は展示品) 撮影: Momotarou2012 / CC BY-SA 3.0, Wikimedia Commons
ソニーが実用化した録音できる光ディスク。1995年に業界全体の国内ハード販売台数が100万台に達し、カセットに代わる音楽の持ち歩き手段として広がった。
ヨッシーが主役の横スクロールアクション。クレヨン画のような手描き風のグラフィックと、赤ちゃんマリオを守る新機軸で新鮮な驚きを与えた。
6人の主人公候補から主人公1人と仲間2人を選んで冒険するアクションRPG。選んだ組み合わせで物語や終盤の展開が変わり、美しいドット絵とともにシリーズ屈指の名作として親しまれた。
事前レンダリングの立体的なグラフィックで人気を博したアクションの続編。ディディーとディクシーが海賊に挑む冒険が高い完成度で描かれた。
現実と幻の2つの世界を行き来する物語の国民的RPG。転職システムが深化し、スーパーファミコンのドラクエ三部作を締めくくる大作となった。
セガの3D対戦格闘。1995年12月1日にセガサターン版が発売され、同機初の国内出荷100万本を突破。滑らかな3Dポリゴンが家庭用でも実現したことに驚きが広がった。
庵野秀明監督・GAINAX制作のロボットアニメ。1995年10月にテレビ東京系で放送開始。難解な物語と心理描写が社会現象となり、以後のアニメ表現に大きな影響を残した。
1995年4月にテレビ朝日系で放送開始したガンダムシリーズのテレビアニメ。5人の少年パイロットを主役に据え、女性層にも人気を広げた。
神坂一のライトノベルを原作としたファンタジーアニメ。1995年4月にテレビ東京系で放送開始し、林原めぐみ演じるリナ=インバースの人気とともにライトノベルのアニメ化ブームを牽引した。
1995年1月にフジテレビ系で放送開始した世界名作劇場の第21作。19世紀スイスの煙突掃除の少年たちの友情と自立を描き、シリーズ屈指の名作と評される。
桐山光侍の『週刊少年ジャンプ』連載作を原作としたアニメ。1995年1月にフジテレビ系で放送開始し、忍術と空手を組み合わせた「忍空」のバトルが人気を集めた。
1995年4月にテレビ東京系で放送開始した変身ヒロインアニメ。ウエディングドレスをモチーフにした変身が特徴で、玩具展開とともに人気を博した。
しげの秀一による走り屋漫画。1995年に『週刊ヤングマガジン』で連載開始。峠を舞台にした公道バトルを描き、後の走り屋・ドリフトブームの火付け役となった。
安西信行による少年漫画。1995年に『週刊少年サンデー』で連載開始。忍者の力を持つ主人公・花菱烈火の戦いを描き、後にテレビアニメ化された。
矢沢あいによる少女漫画。1995年に『りぼん』で連載開始し、同年9月にはテレビアニメも放送。ファッションを志す少女たちの青春を描き、後の『NANA』へと連なる人気作となった。
『幽☆遊☆白書』の冨樫義博が1995年から『週刊少年ジャンプ』で連載したSFコメディ。地球に来た王子の悪戯を軸に、緻密な構成と毒のある笑いで熱狂的な支持を得た。
1995年から『週刊少年チャンピオン』で連載された料理漫画。勝つためには手段を選ばない主人公が、美食礼賛とは一線を画す異色の料理バトルを繰り広げた。
篠原千絵が1995年から『少女コミック』で連載した歴史ロマン。現代の女子中学生が古代ヒッタイト帝国へ召喚される物語で、少女漫画の枠を超えた人気を得た。
バレーボールワールドカップのイメージキャラクターとして結成されたジャニーズのグループ。1995年11月1日に「MUSIC FOR THE PEOPLE」でCDデビューした。
この年ソロとして飛躍。1月の「TRY ME 〜私を信じて〜」が73万枚の大ヒットとなり、10月には小室哲哉プロデュース第1弾「Body Feels EXIT」を発表した。
1995年9月8日にシングル「keep yourself alive」で歌手デビュー。小室哲哉プロデュースの新レーベル第1弾アーティストとして注目を集めた。
「安室奈美恵 with SUPER MONKEY'S」から安室を除く4人で結成。1995年5月10日に「恋するヴェルファーレダンス 〜Saturday Night〜」でCDデビューした。
1995年11月8日に「夢見る少女じゃいられない」でデビュー。織田哲郎プロデュースによる骨太なロックサウンドで、女性ロックボーカルの新たな顔となった。
フジテレビ『ポンキッキーズ』のレギュラーとして人気を集め、1995年8月8日に「泣かないぞェ」で歌手デビュー。安室奈美恵とのユニットでも活動した。
1995年2月にテレビ朝日系で放送開始したメタルヒーローシリーズ第14作。昆虫をモチーフにした3人の戦士が変身し、全53話が放送された。
1995年3月にテレビ朝日系で放送開始したスーパー戦隊シリーズ第19作。シリーズ20周年記念作品として作られ、全48話が放送された。
1995年3月11日公開の平成ガメラシリーズ第1作。リアルな特撮描写と重厚な物語で怪獣映画の評価を一新し、以後の特撮作品に大きな影響を与えた。
アメリカで撮影されたウルトラシリーズ。日本では1995年4月8日からTBSで地上波放送され、海外制作ならではの造形と演出が話題となった。
1995年4月15日公開、雨宮慶太監督による特撮映画。『人造人間キカイダー』の悪役ハカイダーを主役に据え、退廃的な世界観で異彩を放った。
1995年12月9日公開のゴジラシリーズ第22作。体内の核エネルギーが暴走したゴジラの死が描かれ、「ゴジラ死す」の惹句とともに大きな話題を呼んだ。
ドラマ主題歌として書き下ろされたラブバラード。200万枚を超える売上で年間シングル1位を記録し、ドリカム最大のヒット曲となった。
小室哲哉とダウンタウン浜田雅功による企画ユニットの一曲。力強い応援歌が大ヒットし、小室サウンド全盛時代の到来を印象づけた。
人気絶頂のミスチルが放ったアップテンポなラブソング。軽快なサウンドとひねりの効いた歌詞で、この年を代表するヒットの一つになった。
小林武史プロデュースで人気を博したユニットの代表曲。ノスタルジックなメロディとakkoの澄んだ歌声が、幅広い世代に長く愛された。
長い演奏から始まる劇的な構成が話題を呼んだB'zのシングル。初登場1位を記録し、バンドの勢いを象徴する一曲となった。
1995年5月発売のデビュー3作目。TBSドラマ『セカンド・チャンス』主題歌として支持を集め、オリコン累計177万枚を売り上げる応援歌の定番となった。
スタジオジブリが7月に公開した青春アニメ映画。中学生の月島雫と天沢聖司の淡い恋と夢を描き、主題歌『カントリー・ロード』とともに長く愛された。
岩井俊二の長編監督デビュー作。亡き婚約者と同姓同名の女性との文通から記憶をたどる物語で、中山美穂の一人二役と雪景色の映像美が話題を呼んだ。
ブルース・ウィリス演じるマクレーン刑事が、ニューヨークを舞台に爆弾魔と対決するシリーズ第3作。7月に日本公開され、夏の話題作となった。
1970年の月着陸船の事故を、トム・ハンクス主演で映画化した実話ドラマ。『ヒューストン、問題が発生した』の名台詞とともに、緊迫の生還劇を描いた。
ピアース・ブロスナンが初めてジェームズ・ボンドを演じたシリーズ第17作。冷戦後の世界を舞台に、12月の日本公開で年末の洋画興行をにぎわせた。
三谷幸喜脚本でフジテレビ系で放送された4月クールのドラマ。松本幸四郎演じる伝説のギャルソンが、傾いた一流レストランを立て直す群像喜劇。
豊川悦司と常盤貴子が主演したTBS系7月クールの恋愛ドラマ。聴覚に障害を持つ画家と女優志望の女性の恋を描き、手話が大きな話題となった。
酒井法子が主演し日本テレビ系で放送された4月クールのドラマ。言葉を発しないヒロインと手話を用いた演出が反響を呼び、高視聴率を記録した。
野島伸司脚本のTBS系10月クールのドラマ。行き場のない若者たちの絆と衝突を過激に描き、いしだ壱成や香取慎吾らが出演して社会派ドラマとして話題を呼んだ。
安達祐実が主演し日本テレビ系で放送された4月クールの続編ドラマ。前作で大ヒットした『同情するなら金をくれ』のヒロインが、新たな逆境に立ち向かう。
浅野温子が女性の犯罪心理捜査官を演じたフジテレビ系7月クールの刑事ドラマ。猟奇殺人犯との頭脳戦を描き、プロファイリングを扱った先駆的作品として知られる。
1月17日未明、兵庫県南部を震度7の直下型地震が襲った。高速道路が横倒しになり、6400人を超える命が失われ、戦後日本の防災意識を根底から変えた。
阪神・淡路大震災による被害の様子(1995年) 撮影: Akiyoshi's Room / パブリックドメイン, Wikimedia Commons
3月20日の朝、オウム真理教が東京の地下鉄車内に猛毒サリンを撒いた無差別テロ。通勤時間帯を襲い、多数の死傷者を出して社会に深い衝撃を与えた。
近鉄を退団した野茂英雄がドジャースへ移籍。「トルネード投法」で三振を量産し、ナ・リーグ新人王に輝いて、日本人選手の海外挑戦の扉を開いた。
野茂英雄が入団したドジャースの本拠地・ドジャースタジアム(写真は後年) 撮影: Frederick Dennstedt / CC BY-SA 2.0, Wikimedia Commons
統一地方選で、作家の青島幸男が東京都知事、タレントの横山ノックが大阪府知事に当選。既成政党に頼らない「無党派」旋風が都市部を席巻した。
青島幸男が知事に就いた東京都庁舎(写真は後年) 撮影: Asanagi / CC0, Wikimedia Commons
12月、福井県の高速増殖原型炉もんじゅで冷却材のナトリウムが漏れて火災が発生。事故後の情報公開の遅れも批判を呼び、原子力政策に影を落とした。
福井県敦賀市の高速増殖原型炉もんじゅ(写真は後年) 撮影: Nife / CC BY-SA 3.0, Wikimedia Commons

終戦から50年の8月15日、村山富市首相が植民地支配と侵略への「痛切な反省」と「お詫び」を表明。以後の内閣にも継承される政府の歴史認識となった。
談話を発表した村山富市首相(写真は1994年) 内閣官房内閣広報室 / CC BY 4.0, Wikimedia Commons
既成政党の枠にとらわれない有権者を指す言葉。青島幸男らの当選を背景に注目され、新語・流行語大賞の年間大賞に選ばれた。
「無党派」旋風で知事が誕生した東京都庁舎(写真は後年) 撮影: Markus Leupold-Löwenthal / CC BY-SA 3.0, Wikimedia Commons
メジャーリーグで旋風を巻き起こした野茂英雄の名。現地で「NOMO」コールが響き、日本でも流行語大賞の年間大賞に輝いた。
ドジャースで投げる野茂英雄(写真は2003年) 撮影: Ryosuke Yagi / CC BY 2.0, Wikimedia Commons
震災に見舞われた神戸を本拠地とするオリックスが掲げた合言葉。この年リーグ優勝を果たし、被災地を勇気づけて年間大賞に選ばれた。
オリックスが本拠地とした神戸の球場(写真は後年) 撮影: Totti / CC BY-SA 4.0, Wikimedia Commons
Windows95の登場を追い風に、一般家庭へと広がり始めた通信網。この年の流行語トップテンに選ばれ、本格的なネット時代の入口となった。
当時普及したウェブブラウザ Netscape Navigator 2 の画面 Indolering / CC0, Wikimedia Commons