AIBO6月
ソニーが発売した犬型のエンターテインメントロボット。1体25万円という高価格ながら受注開始からわずかで完売し、家庭用ロボットの時代の到来を印象づけた。
- ソニー
- ロボット
初代AIBO(ERS-111) 撮影: Morgan(Montreal) / CC BY 2.0, Wikimedia Commons
あの頃の世の中を、年単位で振り返る
平成11年
“ケータイとミレニアム前夜。世紀末のときめきと不安。”
携帯電話でインターネットが使える『iモード』が始まり、ケータイ文化が一気に花開いた年。宇多田ヒカルのアルバム『First Love』が歴代最高の売上を記録し、『だんご3兄弟』やモーニング娘。『LOVEマシーン』が茶の間を席巻した。ソニーの犬型ロボットAIBOやユニクロのフリースも大きな話題に。世紀末、2000年問題に揺れながら新しい世紀を迎えようとしていた。
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ソニーが発売した犬型のエンターテインメントロボット。1体25万円という高価格ながら受注開始からわずかで完売し、家庭用ロボットの時代の到来を印象づけた。
初代AIBO(ERS-111) 撮影: Morgan(Montreal) / CC BY 2.0, Wikimedia Commons
全国どこでも同じ品質のフリースが1900円で買えると爆発的にヒット。豊富なカラー展開で老若男女に広がり、ユニクロの知名度を一気に押し上げた。
iMacに続くアップルの個人向けノート。貝殻のような曲線ボディと鮮やかな色、無線LAN対応で「持ち歩けるiMac」として話題を呼んだ。
クラムシェル型のiBook G3 / CC0, Wikimedia Commons
1995年に登場した脱力系のパンダが、前年からの大ブームを引き継いでグッズを売り伸ばした。小学館から出た初の絵本は発売2か月で30万部を超えるベストセラーになっている。
1月23日にソニー・コンピュータエンタテインメントが発売したプレイステーション用の小型携帯ゲーム機。メモリーカードを兼ね、持ち出して遊べる周辺機器として品薄が続いた。
任天堂の人気キャラクターが一堂に会して戦う対戦アクション。相手を場外に弾き出すシンプルなルールが幅広い層に受け、シリーズ化の原点となった。
人間の顔を持つ奇妙な魚をマイクで話しかけて育てるドリームキャストの異色作。斎藤晴彦のナレーションと毒のある会話が話題をさらった。
ゲームボーイの生みの親・横井軍平が開発に関わったバンダイの携帯ゲーム機。軽量・低価格・長い電池寿命を武器に任天堂の牙城に挑んだ。
3月19日にSNKが発売したカラー液晶の携帯ゲーム機。前年のモノクロ機ネオジオポケットの上位機種にあたり、カチッとした8方向スティックと格闘ゲームの移植でコアなファンに支持された。
2月11日にスクウェアが発売したプレイステーション用RPG。等身の高いキャラクターと魔法を引き出す「ドロー」の仕組みで、シリーズ第8作として大きな売上を記録した。
11月21日に任天堂が発売したゲームボーイ用RPG。初代から3年半ぶりの続編で、時間の概念や新地方の追加により長く遊べる作りになった。
10月20日にフジテレビ系で放送開始した東映アニメーション制作のテレビアニメ。尾田栄一郎の同名漫画を原作に、海賊たちの冒険を描く長寿シリーズの始まりとなった。
3月7日にフジテレビ系で放送開始。デジタルワールドに飛ばされた8人の子どもたちとデジモンの物語で、デジモンシリーズのテレビアニメ第1作にあたる。
2月7日に朝日放送・テレビ朝日系で放送開始した東映アニメーションの魔法少女もの。全51話が放送され、その後4シリーズまで続く人気作となった。
10月6日にテレビ東京系で放送開始したサンライズの全26話。宇宙船に取り残された少年少女の集団が崩れていく過程を描き、「俺達には救いなんかいらない」をキャッチコピーに掲げた。
『週刊少年ジャンプ』1999年2・3合併号から連載開始。原作ほったゆみ・漫画小畑健で、囲碁を題材に少年の成長を描き、囲碁人口を押し上げるほどの人気となった。
『週刊少年ジャンプ』1999年43号から2014年50号まで連載された岸本斉史の忍者漫画。全700話・単行本全72巻に及ぶ長期連載となった。
『ビッグコミックスピリッツ』で連載が始まった浦沢直樹の作品。子ども時代の空想が現実の脅威になっていく構成で、小学館漫画賞・講談社漫画賞などを受けた。
『週刊少年マガジン』1999年17号から連載開始。原作青樹佑夜・作画綾峰欄人で、奪われた物を取り返す裏稼業の二人組を描いた。
『週刊少年サンデー』1999年25号から連載開始した西森博之の作品。男に戻りたい少女を軸にしたラブコメで、第46回小学館漫画賞を受賞した。
11月3日にシングル「A・RA・SHI」でCDデビュー。同年に結成された5人組で、以後20年以上にわたって活動する国民的グループとなった。
9月に『モーニング娘。』第2回追加オーディションに合格し3期メンバーとして加入。本来は2人採る予定だったが、つんく♂が「10年に1人の逸材」として後藤1人を選んだ。
モーニング娘。から生まれた2番目のグループ内ユニット。11月25日のデビュー曲「ちょこっとLOVE」はオリコン2週連続1位となり、翌年ミリオンセラーに達した。
モーニング娘。から生まれた最初のグループ内ユニット。1998年10月に石黒彩・飯田圭織・矢口真里で結成され、1999年は「たんぽぽ」「聖なる鐘がひびく夜」など3枚のシングルを出した。
『ASAYAN』から生まれたハロー!プロジェクト創設期の4人組。モーニング娘。より大人寄りの路線で、つんく♂が後年「ハローのサウンドの法則を作り上げるにもっとも貢献したユニット」と振り返っている。
9月15日にシングル「あなたのキスを数えましょう 〜You were mine〜」でデビュー。17歳とは思えない声量と歌唱力が話題を呼んだ。
1月31日にテレビ朝日系で放送開始した東映制作の全51話。1974年の『がんばれ!!ロボコン』のリメイクで、石ノ森章太郎の死後に作られた最初の石ノ森原作の東映特撮作品にあたる。
10月2日にテレビ東京系で放送開始した円谷プロダクション制作の全38話。1966年の『快獣ブースカ』を下敷きにした作品として作られた。
3月6日公開。平成ウルトラシリーズ3作のヒーローが共演した松竹配給の特撮映画で、監督は小中和哉、上映時間は74分。
12月11日公開の東宝映画。ゴジラシリーズ第23作で、監督は大河原孝夫、主演は村田雄浩。観客動員数200万人・興行収入16億5,000万円を記録した。
NHK「おかあさんといっしょ」から生まれた歌が世代を超えて大ヒット。CDは記録的な売上を達成し、社会現象と呼ばれるほどの人気となった。
デビューアルバムが日本の歴代最高セールスを記録。R&Bを取り入れた完成度の高い楽曲群が絶賛され、宇多田ヒカルを一躍トップアーティストに押し上げた。
つんく♂プロデュースによる底抜けに明るいダンスナンバー。「日本の未来は」のフレーズとともに大ヒットし、モーニング娘。ブームを決定づけた。
看護師姿のミュージックビデオも話題を呼んだ椎名林檎のヒット曲。独創的な世界観と歌唱で、90年代末のロックシーンに強烈な印象を残した。
雪をテーマにした壮大なバラードでミリオンを記録。前年からの人気を確固たるものにし、GLAYの代表曲の一つとなった。
5月1日発売のDragon Ash5枚目のシングル。ZeebraとACOを迎えたミクスチャーロックで、ヒップホップをお茶の間に届けた一曲となった。
7月10日に日本公開。ジョージ・ルーカスが監督・脚本を手がけた新三部作の第1作で、16年ぶりのシリーズ新作として世界的な話題を集めた。
9月11日に日本公開。ウォシャウスキー兄弟が監督したSFアクションで、弾丸をよける「バレットタイム」の映像表現が以後の映画に強い影響を与えた。
6月5日公開。浅田次郎の短編を降旗康男監督・高倉健主演で映画化し、翌年の第23回日本アカデミー賞で最優秀作品賞・最優秀主演男優賞など主要部門をほぼ独占した。
7月17日公開のスタジオジブリ作品。監督は高畑勲で、スタジオジブリがセル画を使わずデジタルで制作した最初の作品にあたる。
7月17日公開の劇場版第2作。テレビ東京開局35周年記念作品で、同時上映は『ピカチュウたんけんたい』だった。
1月8日から3月19日までTBS系「金曜ドラマ」枠で放送。中谷美紀と渡部篤郎が演じる警視庁の未解決事件係を、独特の映像と暗い笑いで描いた全11話。
4月8日から6月17日までTBS系「木曜ドラマ」枠で放送。松嶋菜々子と滝沢秀明が女性教師と男子生徒を演じ、周囲の攻撃を正面から描いた全11話。
10月11日から12月20日までフジテレビ系「月9」枠で放送。竹野内豊と松嶋菜々子が主演し、この年の松嶋は春と秋の連続ドラマで主演を務めた。
4月5日から10月2日まで放送されたNHK連続テレビ小説第60作。北海道の駅に捨てられた少女の生涯を描き、翌2000年にはサイドストーリーの映画も作られた。
NTTドコモが携帯電話でメールやウェブが使える『iモード』を開始。いつでもどこでも情報に触れられる手軽さが受け、ケータイ文化が一気に広がった。
前年の甲子園を沸かせた松坂大輔が西武でプロ初年から16勝を挙げ新人王に。「平成の怪物」はプロでも実力を証明し、球界の顔となった。
プロ入り初年の本拠地・西武ドーム(写真は後年) 撮影: Haruakibay / CC BY-SA 4.0, Wikimedia Commons
王貞治監督率いる福岡ダイエーホークスが球団初の日本一を達成。福岡の街は歓喜に包まれ、常勝軍団への第一歩を刻んだ。
本拠地の福岡ドーム(写真は後年) 撮影: そらみみ / CC BY-SA 4.0, Wikimedia Commons
作家の石原慎太郎が東京都知事選で当選。ディーゼル車規制など独自の政策で注目を集め、以後の都政に大きな影響を与えていく。
東京都庁(写真は後年) 撮影: Daderot / CC0, Wikimedia Commons
西暦下2桁で年を扱うコンピュータが2000年を正しく認識できない恐れがあるとして、年末にかけて社会全体で対策とその影響が注目を集めた。
9月30日、茨城県東海村のJCO核燃料加工施設で臨界事故が発生。日本国内で初めて事故被曝による死亡者を出し、原子力の安全管理が根本から問われた。
小渕恵三首相が話題の人物へ突然自ら電話をかけたことから生まれた言葉。親しみやすい人柄を象徴し、この年の新語・流行語大賞に選ばれた。
自ら電話をかける流儀が話題になった小渕恵三首相(写真は1998年7月30日) 内閣官房内閣広報室 / CC BY 4.0, Wikimedia Commons
「雪辱・報復」を意味する英語が日常会話に広まった。松坂大輔の発言をきっかけに一気に浸透し、この年の流行語となった。
この言葉を使った松坂大輔(写真はのちのレッドソックス時代) 撮影: Wknight94 / CC BY-SA 3.0, Wikimedia Commons
授業が成立しないほど教室の秩序が乱れる状況を指す言葉。教育現場の課題として社会的な議論を呼び、広く使われるようになった。
日本の中学校の教室(写真は後年) 撮影: Darklanlan / CC0, Wikimedia Commons
プロ野球でブレイクした上原浩治投手が自らを表した言葉。ハングリー精神で這い上がる姿勢が共感を呼び、流行語となった。
この言葉を掲げた上原浩治(写真は2006年) 撮影: 新村宏 / CC BY 3.0, Wikimedia Commons
3月末に始まった浅香光代と野村沙知代の批判合戦が、ワイドショーや週刊誌の格好の題材となった。この年の新語・流行語大賞トップテンに入っている。