歴代の映画
1990〜2009年/120件を収録
2009年(平成21年)の映画 →
2009年の映画は、続きものと完結編が並んだ年だった。1月31日の『20世紀少年 <第2章>』と8月29日の『<最終章>』が同じ年に公開され、3部作がここで終わっている。6月27日の『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』は1995年のテレビシリーズを作り直す4部作の2作目で、物語が原作から離れ始めた。8月1日の『サマーウォーズ』は細田守のオリジナル、12月23日の『アバター』はジェームズ・キャメロンが3Dで撮り、世界の興行収入を塗り替えている。
2008年(平成20年)の映画 →
2008年の映画は夏から秋に大きな作品が集まった。7月19日の『崖の上のポニョ』は宮崎駿がすべて手描きで作り、8月30日の『20世紀少年』は浦沢直樹の漫画を3部作にした第1章である。9月13日の『おくりびと』は納棺師を描いた作品で、翌年のアカデミー賞外国語映画賞を受けた。洋画では8月9日の『ダークナイト』と11月1日の『レッドクリフ』が入り、11月15日には矢口史靖が空港を群像で描いた『ハッピーフライト』が公開されている。
2007年(平成19年)の映画 →
2007年の映画は、テレビから来たものが目立つ。7月14日の『西遊記』と9月8日の『HERO』はどちらもフジテレビのドラマの映画化で、後者は6年前の作品を呼び戻したものだった。1月20日の『それでもボクはやってない』は周防正行が11年ぶりに撮った監督作で、痴漢冤罪の裁判を扱っている。11月3日には2005年の続編『ALWAYS 続・三丁目の夕日』が公開された。洋画では7月20日の『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』と、8月4日の『トランスフォーマー』が入っている。
2006年(平成18年)の映画 →
2006年の映画は7月に3本が固まった。7月15日の『時をかける少女』は細田守が筒井康隆の小説のその後を描いたアニメ、7月22日の『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』は洋画の大作、7月29日の『ゲド戦記』は宮崎吾朗の初監督作である。1月14日の『THE 有頂天ホテル』は三谷幸喜の群像喜劇、6月17日の『デスノート』は少年漫画の実写化、12月9日の『硫黄島からの手紙』はクリント・イーストウッドが日本側から硫黄島の戦いを撮った作品だった。
デスノート6月
6月17日公開。『週刊少年ジャンプ』の漫画を実写化した前編で、後編『DEATH NOTE the Last name』は同じ年の11月に公開された。邦画では初めての前後編の連続公開として企画されている。
- 邦画
- 週刊少年ジャンプ
2005年(平成17年)の映画 →
2005年の映画は、11月と12月に日本映画の大きな作品が固まった。11月5日の『ALWAYS 三丁目の夕日』は昭和33年の東京を作り込み、12月17日の『男たちの大和/YAMATO』は実物大のセットを組んでいる。5月の『交渉人 真下正義』は『踊る大捜査線』から派生した作品で、8月の『妖怪大戦争』は1968年の同名作を三池崇史が撮り直した。洋画では7月9日に『スター・ウォーズ エピソード3』、11月26日に『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』と、続きもののシリーズが2本入っている。
2004年(平成16年)の映画 →
2004年の映画館は11月20日公開の『ハウルの動く城』が中心にある。興行収入196億円で当時の日本歴代4位・邦画歴代2位を記録した。邦画では8月の『誰も知らない』で柳楽優弥がカンヌ国際映画祭の男優賞を史上最年少で受け、5月の『下妻物語』と9月の『スウィングガールズ』はどちらも若い出演者で当たっている。洋画は4月に『キル・ビル Vol.2』、6月に『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』が公開された。
ハリー・ポッターとアズカバンの囚人6月
6月26日に日本公開されたシリーズ第3作。監督がアルフォンソ・キュアロンに交代し、作品の色が大きく変わった。
- 洋画
- ファンタジー
2003年(平成15年)の映画 →
2003年の映画館は年末に洋画が固まった。12月6日に『ファインディング・ニモ』と『ラスト サムライ』が同じ日に公開され、後者では渡辺謙がアカデミー賞の助演男優賞候補になっている。10月の『キル・ビル』はタランティーノが日本映画への偏愛をそのまま持ち込んだ作品だった。邦画では7月の『踊る大捜査線 THE MOVIE 2』が圧倒的な観客を集め、9月の『座頭市』は北野武が勝新太郎の当たり役を作り直してヴェネツィアで銀獅子賞を受けた。11月には今敏の『東京ゴッドファーザーズ』も公開されている。
踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!7月
7月19日公開。テレビドラマから続くシリーズの劇場版第2作で、この年の邦画で圧倒的な観客を集めた。
- 邦画
- フジテレビ
2002年(平成14年)の映画 →
2002年の映画館はアニメと海外作品が引っ張った。4月の『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦』は前年の『オトナ帝国の逆襲』に続いて大人の評価も高く、7月にはスタジオジブリの『猫の恩返し』が公開されている。9月には前年に海外で先行公開されていた今敏の『千年女優』がようやく日本で公開された。海外作品では6月の香港映画『少林サッカー』が興行収入35億円、11月23日の『ハリー・ポッターと秘密の部屋』が冬の話題を独占し、邦画では11月の『たそがれ清兵衛』が山田洋次の時代劇として評価された。
クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦4月
4月20日公開の劇場版第10作。戦国時代に飛ばされたしんのすけを描き、前年の『オトナ帝国』に続いて大人の評価も高かった。
- アニメ映画
- クレヨンしんちゃん
2001年(平成13年)の映画 →
2001年の映画館は『千と千尋の神隠し』の年だった。7月20日公開で興行収入316億8000万円を記録し、当時の日本歴代1位を塗り替えている。同じアニメーションでは4月の『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』が、子ども向けの枠を超えた作品として語られるようになった。実写では9月の『ウォーターボーイズ』と10月の『陰陽師』が邦画を支え、洋画は8月の『ジュラシック・パークIII』と、12月1日に日本公開された『ハリー・ポッターと賢者の石』が並んでいる。
クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲4月
4月21日公開の劇場版第9作。昭和の匂いに大人たちが取り込まれていく物語で、子ども向けの枠を超えて語られる作品になった。
- アニメ映画
- クレヨンしんちゃん
千と千尋の神隠し7月
7月20日公開のスタジオジブリ作品。興行収入316億8000万円で当時の日本歴代1位となり、ベルリン国際映画祭の金熊賞も受賞した。
- スタジオジブリ
- 宮崎駿
ハリー・ポッターと賢者の石12月
12月1日に日本公開されたシリーズ第1作。原作の世界的な人気をそのまま持ち込み、以後10年続く映画シリーズの出発点になった。
- 洋画
- ファンタジー
2000年(平成12年)の映画 →
2000年の映画は、興行の上位をアニメと邦画が占めた年だった。7月公開の『劇場版ポケットモンスター 結晶塔の帝王 ENTEI』が48億5000万円、8月の『ホワイトアウト』が42億円、12月の『バトル・ロワイアル』が30億円超、4月の『名探偵コナン 瞳の中の暗殺者』が25億円を記録している。1月22日には2本が並んで公開された。黒澤明が遺した脚本を小泉堯史が監督した『雨あがる』と、韓国で前年に公開された『シュリ』で、後者は18億円を挙げてのちの韓流ブームの原点になった。
バトル・ロワイアル12月
12月16日公開。高見広春の同名小説が原作で、中学生同士の殺し合いという題材から映倫がR-15に指定した。それでも興行収入30億円を超え、社会現象になった。
- 邦画
- 深作欣二
ホワイトアウト8月
8月19日公開。真保裕一の小説を若松節朗監督・織田裕二主演で映画化した129分のサスペンスで、興行収入42億円を記録した。黒部ダムでロケが行われている。
- 邦画
- 織田裕二
劇場版ポケットモンスター 結晶塔の帝王 ENTEI7月
7月8日公開の劇場版第3作。同時上映は『ピチューとピカチュウ』で、興行収入48億5000万円を記録した。
- ポケモン
- アニメ映画
名探偵コナン 瞳の中の暗殺者4月
4月22日公開の劇場版第4作。上映時間100分・興行収入25億円で、20世紀最後の劇場版コナンにあたる。
- 週刊少年サンデー
- アニメ映画
雨あがる1月
1月22日公開。黒澤明が遺した脚本を小泉堯史が監督した91分の時代劇で、原作は山本周五郎の短編。寺尾聰が主演し、興行収入は7.5億円だった。
- 邦画
- 黒澤明
シュリ1月
1999年の韓国映画で、日本では1月22日に公開された。カン・ジェギュ監督のスパイアクションで興行収入18億円を挙げ、のちの韓流ブームの原点になった。
- 韓国映画
- アクション
1999年(平成11年)の映画 →
1999年は洋画の大作が興行を引っ張った年で、7月10日に『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』、9月11日に『マトリックス』、10月30日に『シックス・センス』が相次いで日本公開されている。邦画では6月5日公開の『鉄道員(ぽっぽや)』が、翌年の日本アカデミー賞で主要部門をほぼ独占した。アニメは7月17日に2本が並び、高畑勲監督の『ホーホケキョ となりの山田くん』はスタジオジブリがセル画を使わずに作った最初の作品、『幻のポケモン ルギア爆誕』は劇場版第2作にあたる。
スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス7月
7月10日に日本公開。ジョージ・ルーカスが監督・脚本を手がけた新三部作の第1作で、16年ぶりのシリーズ新作として世界的な話題を集めた。
- 洋画
- SF
マトリックス9月
9月11日に日本公開。ウォシャウスキー兄弟が監督したSFアクションで、弾丸をよける「バレットタイム」の映像表現が以後の映画に強い影響を与えた。
- 洋画
- SF
鉄道員(ぽっぽや)6月
6月5日公開。浅田次郎の短編を降旗康男監督・高倉健主演で映画化し、翌年の第23回日本アカデミー賞で最優秀作品賞・最優秀主演男優賞など主要部門をほぼ独占した。
- 邦画
- 映画賞
ホーホケキョ となりの山田くん7月
7月17日公開のスタジオジブリ作品。監督は高畑勲で、スタジオジブリがセル画を使わずデジタルで制作した最初の作品にあたる。
- スタジオジブリ
- アニメ映画
劇場版ポケットモンスター 幻のポケモン ルギア爆誕7月
7月17日公開の劇場版第2作。テレビ東京開局35周年記念作品で、同時上映は『ピカチュウたんけんたい』だった。
- ポケモン
- アニメ映画
1998年(平成10年)の映画 →
1998年はテレビ発の映画が興行を動かした年だった。10月公開の『踊る大捜査線 THE MOVIE』はフジテレビの連続ドラマの劇場版、7月公開の『劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲』はテレビアニメの劇場版第1作、4月の『名探偵コナン 14番目の標的』も劇場版第2作で、6本のうち3本がテレビシリーズを母体にしている。残る3本は、1月公開の『リング』がのちのジャパニーズホラーブームの起点となり、同じ1月の『HANA-BI』と『愛を乞うひと』が映画賞で評価された。
踊る大捜査線 THE MOVIE10月
10月31日公開。フジテレビの連続ドラマの劇場版で、副題は「湾岸署史上最悪の3日間!」。邦画実写の興行記録を塗り替える大ヒットとなった。
- フジテレビ
- 刑事ドラマ
劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲7月
7月18日公開のテレビアニメ『ポケットモンスター』劇場版第1作。同時上映は『ピカチュウのなつやすみ』だった。
- ポケモン
- アニメ映画
1997年(平成9年)の映画 →
1997年は日本映画が力を見せた年で、7月12日公開の『もののけ姫』が当時の日本歴代1位となる興行収入を記録し、5月の『うなぎ』はカンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞した。同じ5月の『失楽園』は配給収入23億円を挙げ、題名がそのまま流行語になっている。7月19日にはテレビシリーズと異なる結末を描いた『新世紀エヴァンゲリオン劇場版』が公開され、12月20日に日本公開された『タイタニック』は翌年まで動員を伸ばした。
新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に7月
7月19日公開のアニメ映画。テレビシリーズとは異なる結末を描き切り、賛否を巻き込んだ議論とともに社会的な話題になった。
- アニメ映画
- 庵野秀明
タイタニック12月
12月20日に日本公開されたジェームズ・キャメロン監督作。豪華客船の沈没を背景にした恋愛劇が世界的な大ヒットとなり、翌年まで動員が続いた。
- 洋画
- ジェームズ・キャメロン
1996年(平成8年)の映画 →
1996年は日本の監督作が並んだ年で、6本のうち5本が邦画である。周防正行の『Shall we ダンス?』が社交ダンスに惹かれていく中年サラリーマンを描いてのちにハリウッドでもリメイクされ、北野武の『キッズ・リターン』、岩井俊二の『スワロウテイル』、山田洋次の『学校II』と、作家性の強い監督が同じ年に新作を出した。唯一の洋画である3月公開の『トイ・ストーリー』は、劇場用長編としては世界初のフルCGアニメーションだった。
ドラえもん のび太と銀河超特急3月
3月2日公開の劇場版ドラえもん第17作。銀河を走る列車で宇宙の遊園地へ向かうという趣向で、ゴールデングロス賞優秀銀賞を受けた。
- アニメ映画
- ドラえもん
キッズ・リターン7月
7月27日公開の北野武監督第6作。ボクシングとやくざの道へ進む二人の少年を描いた青春映画で、カンヌ国際映画祭の監督週間に出品された。
- 邦画
- 北野武
1995年(平成7年)の映画 →
1995年は夏に作品が集中した年で、6本のうち4本が7月公開である。日本側はスタジオジブリの『耳をすませば』と東宝の『学校の怪談』が夏休みの映画館を分け合い、洋画は『ダイ・ハード3』と実話をもとにした『アポロ13』が並んだ。3月には岩井俊二が長編監督デビュー作『Love Letter』を、12月にはピアース・ブロスナンが初めてジェームズ・ボンドを演じた『007 ゴールデンアイ』が公開されている。
耳をすませば7月
スタジオジブリが7月に公開した青春アニメ映画。中学生の月島雫と天沢聖司の淡い恋と夢を描き、主題歌『カントリー・ロード』とともに長く愛された。
- スタジオジブリ
- アニメ映画
Love Letter3月
岩井俊二の長編監督デビュー作。亡き婚約者と同姓同名の女性との文通から記憶をたどる物語で、中山美穂の一人二役と雪景色の映像美が話題を呼んだ。
- 岩井俊二
- 邦画
ダイ・ハード37月
ブルース・ウィリス演じるマクレーン刑事が、ニューヨークを舞台に爆弾魔と対決するシリーズ第3作。7月に日本公開され、夏の話題作となった。
- アクション
- 洋画
アポロ137月
1970年の月着陸船の事故を、トム・ハンクス主演で映画化した実話ドラマ。『ヒューストン、問題が発生した』の名台詞とともに、緊迫の生還劇を描いた。
- 洋画
- 実話
007 ゴールデンアイ12月
ピアース・ブロスナンが初めてジェームズ・ボンドを演じたシリーズ第17作。冷戦後の世界を舞台に、12月の日本公開で年末の洋画興行をにぎわせた。
- 洋画
- 007シリーズ
1994年(平成6年)の映画 →
1994年は6本のうち4本が洋画で、2月の『シンドラーのリスト』がアカデミー作品賞を受け、7月の『ライオン・キング』、9月の『トゥルーライズ』、12月の『スピード』とハリウッド作品が年間を通して並んだ。日本側は劇場アニメの2本で、高畑勲監督の『平成狸合戦ぽんぽこ』が配給収入26.3億円でこの年の邦画1位になっている。劇場版ドラえもんは第15作『のび太と夢幻三剣士』で、春休みの定番として15年目を迎えた。
ドラえもん のび太と夢幻三剣士3月
3月12日公開の劇場版ドラえもん第15作。夢の世界で剣士となって戦うという設定で、シリーズでも人気の高い一本。
- アニメ映画
- ドラえもん
平成狸合戦ぽんぽこ7月
7月16日公開の高畑勲監督作。多摩ニュータウン開発に抗う狸たちを描き、配給収入26.3億円でこの年の邦画1位となった。
- スタジオジブリ
- アニメ映画
1993年(平成5年)の映画 →
1993年は7月公開の『ジュラシック・パーク』が配給収入83億円で日本の興行第1位に立ち、最新のCGで蘇った恐竜が話題をさらった年だった。邦画では黒澤明が監督生活50周年の『まあだだよ』を最後の監督作として撮り、山田洋次の『学校』が日本アカデミー賞最優秀作品賞を、北野武の『ソナチネ』がカンヌ国際映画祭「ある視点」部門への選出を得ている。アニメ映画2本のうち『クレヨンしんちゃん』は劇場版第1作で、以後続く長寿シリーズの出発点になった。
ドラえもん のび太とブリキの迷宮3月
3月6日公開の劇場版ドラえもん第14作。ロボットが支配する惑星を舞台にした冒険で、配給収入16億5,000万円を記録した。
- アニメ映画
- ドラえもん
ジュラシック・パーク7月
7月17日日本公開。スピルバーグ監督が最新のCGで恐竜を蘇らせ、配給収入83億円でこの年の日本興行第1位となる記録的ヒットになった。
- 洋画
- スピルバーグ
クレヨンしんちゃん アクション仮面VSハイグレ魔王7月
7月24日公開の劇場版クレヨンしんちゃん第1作。配給収入12億5,000万円を記録し、以後続く長寿シリーズの出発点になった。
- アニメ映画
- クレヨンしんちゃん
学校11月
11月6日公開の山田洋次監督作。夜間中学を舞台に多様な生徒たちの姿を描き、日本アカデミー賞の最優秀作品賞・監督賞・主演男優賞などを受賞した。
- 邦画
- 山田洋次
1992年(平成4年)の映画 →
1992年の映画は邦画の当たり年だった。7月公開の宮崎駿『紅の豚』と5月公開の伊丹十三『ミンボーの女』が話題を集め、周防正行の『シコふんじゃった。』は日本アカデミー賞最優秀作品賞とブルーリボン賞作品賞を受けている。3月には劇場版ドラえもん第13作『のび太と雲の王国』、井上靖原作の歴史大作『おろしや国酔夢譚』も公開された。洋画では前年のアメリカ映画『羊たちの沈黙』が日本で公開され、アカデミー賞の主要部門を独占した作品として話題になっている。
紅の豚7月
7月18日公開のスタジオジブリ作品。宮崎駿の長編第6作で、原作は自身が『モデルグラフィックス』に連載した漫画「飛行艇時代」。「カッコイイとは、こういうことさ。」を掲げた。
- スタジオジブリ
- 宮崎駿
シコふんじゃった。
周防正行の監督・脚本、本木雅弘の主演で公開された相撲部のコメディ。第16回日本アカデミー賞最優秀作品賞と第35回ブルーリボン賞作品賞を受けた。
- 邦画
- 映画賞
羊たちの沈黙
1991年のアメリカ映画で、日本ではこの年に公開された。ジョナサン・デミ監督、ジョディ・フォスターとアンソニー・ホプキンスの共演で、アカデミー賞の主要部門を独占している。
- 洋画
- 映画賞
1991年(平成3年)の映画 →
1991年の映画は、邦画のベテラン監督と新しい世代が同じ年に並んだ。5月に黒澤明の『八月の狂詩曲』、10月に山田洋次の『息子』が公開され、後者は第15回日本アカデミー賞をはじめ多くの賞を受けている。その1週間後の10月19日には、ビートたけしが北野武名義で撮った3作目『あの夏、いちばん静かな海。』が公開され、久石譲との仕事がここから始まった。アニメでは7月に高畑勲の『おもひでぽろぽろ』が配給収入18億7000万円を挙げ、3月には『ドラえもん のび太のドラビアンナイト』が出ている。洋画では8月24日公開の『ターミネーター2』が、CGを本格的に使った映像で観客を驚かせた。
おもひでぽろぽろ7月
7月20日公開のスタジオジブリ作品。高畑勲の監督長編第7作で、岡本螢・刀根夕子の漫画を原作に27歳のOLが小学生時代を振り返る物語を描き、配給収入18億7000万円を記録した。
- スタジオジブリ
- 高畑勲
ターミネーター28月
日本では8月24日に公開されたジェームズ・キャメロン監督のSFアクション。CGを本格的に使った映像が画期的とされ、全世界で5億2000万ドルの興行収入とアカデミー賞4部門を獲得した。
- 洋画
- SF
八月の狂詩曲5月
5月25日公開の松竹配給作品。黒澤明が監督・脚本を務めた98分の映画で、村田喜代子の芥川賞小説『鍋の中』を原作に長崎の祖母と4人の孫のひと夏を描き、キネマ旬報ベスト・テン第3位に入った。
- 邦画
- 黒澤明
息子10月
10月12日公開の松竹作品。山田洋次が監督し、椎名誠の『倉庫作業員』を原作に岩手の父と都会でフリーターを続ける息子の葛藤を描いた社会派ドラマで、第15回日本アカデミー賞をはじめ多くの賞を受けた。
- 邦画
- 山田洋次
あの夏、いちばん静かな海。10月
10月19日公開の101分の映画。ビートたけしが北野武名義で監督した3作目にあたり、音楽に久石譲を起用した最初の作品でもある。聾唖の青年とサーフィンを静かに描いた。
- 邦画
- 北野武
ドラえもん のび太のドラビアンナイト3月
3月9日公開の映画シリーズ第12作。大長編は『月刊コロコロコミック』1990年9月号から1991年2月号に掲載されたもので、第9回ゴールデングロス賞の最優秀金賞を受けた。
- アニメ映画
- ドラえもん
1990年(平成2年)の映画 →
1990年の映画館は洋画が強かった。『ゴースト/ニューヨークの幻』『プリティ・ウーマン』『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』が並び、プリティ・ウーマンはその年の全米興行収入1位を記録している。邦画では角川春樹事務所が海音寺潮五郎原作の『天と地と』を映画化し、伊丹十三は「あげまん」という言葉そのものを世に広めた。3月には映画ドラえもんシリーズ第11作『のび太とアニマル惑星』も公開されている。
ドラえもん のび太とアニマル惑星3月
3月10日公開の映画ドラえもんシリーズ第11作。『月刊コロコロコミック』の大長編第10作を原作に、環境をテーマに据えた。
- ドラえもん
- アニメ映画
プリティ・ウーマン
1990年のアメリカ映画。リチャード・ギアとジュリア・ロバーツが主演したロマンティック・コメディで、その年の全米興行収入1位を記録した。
- 洋画
- 恋愛