マンガがいつアニメになるかを決めていたのは、マンガではありませんでした
好きだったマンガがアニメになったとき、「ようやくか」と思ったでしょうか。それとも「もう?」だったでしょうか。
連載が始まってからアニメが始まるまで、実際どれくらいかかっているのか。作品によってバラバラな気がしていたので、数えてみました。
数えたもの
あの頃データベースには、1990年から2004年までの15年分・991項目が入っています。そのうちマンガが90件、アニメが90件です。マンガは「連載が始まった年」、アニメは「テレビ放送が始まった年」で、それぞれの年に置いてあります。
この両方に同じ作品名で載っているものが23件ありました。連載開始とアニメ化開始の、両方の年が分かる作品ということです。この23件の差を引き算しました。
**ここから先に私の感想は入っていません。**引き算した結果をそのまま並べます。
結果
かかった年数の分布はこうなりました。
| かかった年数 | 件数 | 割合 |
|---|---|---|
| 1年 | 1件 | 4% |
| 2年 | 13件 | 57% |
| 3年 | 7件 | 30% |
| 4年 | 1件 | 4% |
| 5年 | 1件 | 4% |
最短1年、最長5年、中央値2年、平均2.5年。そして**2年か3年に収まったものが23件中20件で、87%**でした。
全23件の内訳です。
1年
- 魔法騎士レイアース(1993年11月 → 1994年10月)
2年
- 幽☆遊☆白書(1990年11月 → 1992年10月)
- クレヨンしんちゃん(1990年8月 → 1992年4月)
- ママレード・ボーイ(1992年5月 → 1994年3月)
- NINKU -忍空-(1993年6月 → 1995年1月)
- 名探偵コナン(1994年1月 → 1996年1月)
- るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-(1994年4月 → 1996年1月)
- カードキャプターさくら(1996年6月 → 1998年4月)
- 遊☆戯☆王(1996年9月 → 1998年4月)
- ONE PIECE(1997年7月 → 1999年10月)
- ラブひな(1998年 → 2000年4月)
- ヒカルの碁(1999年 → 2001年10月)
- ちょびっツ(2000年9月 → 2002年4月)
- 鋼の錬金術師(2001年8月 → 2003年10月)
3年
- 地獄先生ぬ〜べ〜(1993年8月 → 1996年4月)
- 頭文字D(1995年7月 → 1998年4月)
- シャーマンキング(1998年7月 → 2001年7月)
- フルーツバスケット(1998年 → 2001年7月)
- NARUTO -ナルト-(1999年 → 2002年10月)
- 魁!!クロマティ高校(2000年 → 2003年10月)
- BLEACH(2001年8月 → 2004年10月)
4年・5年
- 犬夜叉(1996年11月 → 2000年10月)
- 金田一少年の事件簿(1992年 → 1997年4月)
気づいたこと
ひとつめ。思っていたよりずっと揃っていました。
数える前は、当たった作品はすぐアニメになり、そうでないものは何年も待たされる、というふうにバラつくと思っていました。実際は23件中20件が2年か3年です。1年で決まったのも、5年待ったのも、それぞれ1件だけでした。
ふたつめ。揃えていたのは、マンガの側ではありませんでした。
23件のアニメ放送開始月を数えると、10月が9件、4月が8件で、**この2つで17件・74%**です。残りは1月が3件、7月が2件、3月が1件。
アニメを始められるタイミングが基本的に年2回しかないので、連載開始からの間隔が細かい数字になりようがない。半端な月に連載が始まっても、次か、その次の4月か10月に着地します。だから「2年」「3年」に寄る。
つまり、間隔を2年や3年に揃えていたのは、マンガがどれだけ売れたかではなく、放送する側のカレンダーだったことになります。
⚠️ ひとつ断っておくと、これは「作品の人気が関係ない」という意味ではありません。アニメ化されるかどうかは当然、作品の側で決まっているはずです。ここで言えるのは、いったんアニメ化が決まったあと、それが何年後に着地するかは年2回のタイミングに丸められる、ということだけです。人気の度合いを示すデータは持っていないので、そこまでは調べられていません。
みっつめ。『週刊少年ジャンプ』の10作品は、例外なく2年か3年でした。
掲載誌が分かる作品を分けると、ジャンプが10件で平均2.4年。内訳は2年が6件、3年が4件で、1年も4年も5年もありません。他誌はもっと振れていて、週刊少年マガジンの3件は2年・3年・5年、週刊少年サンデーの2件は2年・4年です。
ただしジャンプ以外は件数が少なすぎます。マガジン3件、サンデー2件で「誌によって違う」と言い切るのは無理があります。ジャンプの10件が揃っていた、という以上のことは言えません。
この数え方でできなかったこと
正直に書いておきます。
**23件は、マンガとアニメの全部ではありません。**あの頃データベースは1年・1カテゴリにつき6件を選んで載せています。つまりこの23件は、連載開始の年もアニメ化の年も、どちらも「その年の6件」に選ばれた作品だけです。選から漏れた作品は数えられていません。
なので「マンガがアニメになるまで平均2.5年」というのは、この23件についての数字であって、90年代から2000年代のマンガ全体の平均ではありません。
**収録が2004年までなので、それ以降にアニメ化された作品は0件として扱われていません。**単に対象外です。2003年や2004年に始まった連載は、アニメ化が2005年以降なら、この23件に入っていません。数字が短めに出ている可能性があります。
**月が分からない作品が6件あります。**ラブひな、ヒカルの碁、フルーツバスケット、NARUTO、魁!!クロマティ高校、金田一少年の事件簿は連載開始の月を確認できていないので、年だけで引き算しています。月まで見れば1年ずれる可能性があります。
もとのデータ
この記事の23件は、あの頃データベースの年別ページに載っている項目から拾いました。それぞれの年に何があったかは、年のページで見られます。
- 1990年(平成2年) … 幽☆遊☆白書とクレヨンしんちゃんの連載が始まった年
- 1994年(平成6年) … 名探偵コナンとるろうに剣心が始まった年
- 1997年(平成9年) … ONE PIECEが始まった年
- 1999年(平成11年) … NARUTOとヒカルの碁が始まった年
- 2001年(平成13年) … 鋼の錬金術師とBLEACHが始まった年
マンガだけを年代順に並べたページ、アニメだけを並べたページもあります。