デジタルモンスター(デジモン)6月
たまごっちから派生したバンダイの携帯型育成ゲーム。育てたモンスターを通信ケーブルで対戦させられる要素が加わり、男子を中心に人気を集めた。
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あの頃の世の中を、年単位で振り返る
平成9年
“消費税5%、そして山一證券破綻。金融不安の裏で、FF7とアムラーが時代を駆けた年。”
4月に消費税が5%へ引き上げられ、11月には山一證券が自主廃業、北海道拓殖銀行も破綻して金融システム不安が現実味を帯びた。暗い世相の一方、1月発売の『ファイナルファンタジーVII』が国内で400万本超を売り上げる大ヒットを記録し、11月にはサッカー日本代表がワールドカップ初出場を決めて「ジョホールバルの歓喜」に沸いた。安室奈美恵『CAN YOU CELEBRATE?』やKinKi Kidsのデビューが音楽シーンを盛り上げた。
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たまごっちから派生したバンダイの携帯型育成ゲーム。育てたモンスターを通信ケーブルで対戦させられる要素が加わり、男子を中心に人気を集めた。
前年に登場した育成玩具のブームがこの年も続き、店頭では入手困難な状態が続いた。転売や偽物も出回り、社会現象としての存在感を保った。
ソニーが発売した、かわいいキャラクターがメールを運ぶソフト。ピンクのクマ「モモ」が人気を呼び、パソコン初心者にも電子メールを親しませた。
ソールを極端に厚くした靴。アムラーブームを受けて若い女性のあいだで人気が最高潮に達し、駅の階段でつまずく危険が話題になるほど流行した。
1996年に履かれていた厚底靴 撮影: jeanne / パブリックドメイン, Wikimedia Commons

女子高生の制服スタイルの定番として、この年も全国で広く履かれた。太さや長さにこだわる着こなしが生まれ、専用ののりも売られた。
女子高生の間で流行したルーズソックス(写真は1998年) 撮影: Mike Chachich / CC BY-SA 3.0, Wikimedia Commons
12月に発売された世界初の量産ハイブリッド専用車。「21世紀に間に合いました」のコピーで登場し、低燃費車の代名詞となった。
初代プリウス(NHW10、写真は後年のトヨタ博物館展示) 撮影: Ghostofakina / CC BY-SA 4.0, Wikimedia Commons
1月にプレイステーションで発売されたスクウェアのRPG。美麗な3D映像とムービーで物語を描き、国内400万本超を売り上げて社会現象となった。
12月に発売されたリアル志向のレースゲーム。実在の車を精密に再現し、運転そのものを味わう作りで、ドライブゲームの新しい基準を打ち立てた。
手持ちの音楽CDを読み込ませてモンスターを生み出す、テクモの育成ゲーム。どのCDから何が出るかを試す遊びが口コミで広がり人気を集めた。
NINTENDO64のシューティング。振動が伝わる周辺機器に対応し、迫力ある3D空戦とキャラクターたちの掛け合いで親しまれた。
12月にコナミが稼働させた業務用のDJシミュレーションゲーム。5つの鍵盤とターンテーブルを曲に合わせて操作する遊びが受け、音楽ゲームというジャンルを生んだ。
4月1日にテレビ東京系で放送開始。前年のゲーム『ポケットモンスター 赤・緑』を原作とし、サトシとピカチュウの旅を描いて長寿シリーズとなった。
2月1日に名古屋テレビ・テレビ朝日系で放送開始したサンライズのロボットアニメ。勇者シリーズの最終作にあたり、熱血の合体演出で強い支持を集めた。
4月2日にテレビ東京系で放送開始したJ.C.STAFF制作のアニメ。学園を舞台にした決闘と様式的な演出で、独特の作家性が高く評価された。
4月7日に読売テレビ・日本テレビ系で放送開始。『週刊少年マガジン』連載の推理漫画を原作に、本格ミステリをテレビアニメで描いた。
4月27日にフジテレビ系で放送開始。中国を舞台に少年料理人の腕比べを描く料理漫画のアニメ化で、大げさなリアクションが人気を呼んだ。
10月8日に日本テレビの深夜枠で放送開始。三浦建太郎の漫画『ベルセルク』の黄金時代篇を映像化し、重厚なダークファンタジーを描いた。
『週刊少年マガジン』1997年2号から連載開始。元暴走族の型破りな教師・鬼塚英吉を主人公に、痛快な学園ものとして幅広い読者を得た。
『月刊少年エース』1997年2月号から連載開始。大塚英志の原作と田島昭宇の作画による猟奇色の強いサスペンスで、90年代後半の空気を映した。
『月刊アフタヌーン』1997年3月号から連載開始。台詞を切り詰めた作風と、果てしなく続く巨大構造物の描写で独自の世界を築いたSF漫画。
『週刊少年ジャンプ』1997年19号から連載開始。桂正和が描く高校生のラブストーリーで、繊細な心理描写とヒロイン造形が支持された。
『週刊少年ジャンプ』1997年34号から連載開始。海賊王を目指すルフィの冒険を描き、日本の漫画史でも屈指の長期連載・大ヒット作となった。
『少女コミック』1997年3号から連載開始。作詞家の少女とロックバンドの恋を描き、新條まゆの代表作として少女漫画界に大きな反響を呼んだ。
4月にシングル「MajiでKoiする5秒前」で歌手デビュー。ポケベルのCMから広がった人気は「ヒロスエブーム」と呼ばれ、この年に頂点を迎えた。
7月にシングル「硝子の少年」でCDデビュー。ジャニーズ初のデュオとして初登場1位を獲得し、以降のシングルでも記録を積み重ねた。
9月にテレビ東京『ASAYAN』のオーディション落選者5人で結成。インディーズシングル「愛の種」を5日で5万枚売る条件を達成し、翌年メジャーデビューへ進んだ。
10月発売の「White Love」がミリオンを超えるヒットとなり、10代4人組として国民的な人気を確立した。沖縄アクターズスクール出身。
「CAN YOU CELEBRATE?」が女性ソロ歌手歴代最高のシングル売上を記録し、アムラー現象が頂点に達した。秋にはSAMとの婚約と妊娠を公表して活動休止に入った。
2月14日にテレビ朝日系で放送開始したスーパー戦隊シリーズ第21作。高校生がデジタル機器で変身する設定で、当時のゲーム文化を取り込んだ。
4月12日公開の劇場作品。前年の『ウルトラマンゼアス』の続編で、格闘技K-1の全面協力を得たハードな戦闘描写が持ち味となった。
9月6日に毎日放送・TBS系で放送開始した平成ウルトラシリーズ第2作。前作『ティガ』の続編にあたり、明るく熱い主人公像を打ち出した。
小室哲哉が手がけた安室奈美恵最大のヒットバラード。結婚ソングの定番として長く歌われ、ミリオンを超える売上を記録した。
堂本光一・堂本剛のユニットKinKi Kidsのデビュー曲。山下達郎が作曲した歌謡曲調のメロディで、初登場1位のミリオンヒットとなった。
バンドGLAYの人気を決定づけたバラード。伸びやかなメロディと切ない歌詞がヒットし、この時期のビジュアル系バンドブームを牽引した。
10代のダンス&ボーカルグループSPEEDが放ったウィンターバラード。高い歌唱力とキレのあるダンスで、幅広い世代の支持を得た。
2月に発売されたMr.Childrenのシングル。活動休止をはさんだ復帰期の1曲で、ドラマ主題歌として広く聴かれミリオンヒットとなった。
5月に発売された夫婦デュオLe Coupleのシングル。ドラマ『ひとつ屋根の下2』の主題歌として親しまれ、この年を代表するミリオンヒットになった。
7月19日公開のアニメ映画。テレビシリーズとは異なる結末を描き切り、賛否を巻き込んだ議論とともに社会的な話題になった。
12月20日に日本公開されたジェームズ・キャメロン監督作。豪華客船の沈没を背景にした恋愛劇が世界的な大ヒットとなり、翌年まで動員が続いた。
10月18日放送開始の日本テレビのドラマ。KinKi Kidsの堂本光一・堂本剛が共演し、大人の消えた街で生き延びる少年たちを描いた。
4月1日から消費税率が3%から5%へ引き上げられた。買い控えや駆け込み需要が起き、後の景気低迷の一因になったとも指摘される節目となった。
7月1日、150年余りにわたる英国統治を経て、香港が中国に返還された。「一国二制度」のもとで新たな歩みが始まり、世界の注目を集めた。
中国に返還された香港・ビクトリアハーバーのスカイライン(写真は後年) 撮影: Diliff / CC BY 3.0, Wikimedia Commons
11月、四大証券の一角だった山一證券が自主廃業を発表。北海道拓殖銀行の破綻も重なり、「銀行や証券会社は潰れない」という神話が崩れた。
11月、マレーシアでのイラン戦に延長の末に勝利し、日本代表がワールドカップ初出場を決めた。深夜のテレビ中継に日本中が沸いた一夜となった。
1997年11月16日、ジョホールバルでの日本対イラン戦の得点表示 撮影: ja:User:Fk / CC BY-SA 3.0, Wikimedia Commons
1月、日本海でロシア船籍のタンカー「ナホトカ号」が破断し、大量の重油が流出。日本海沿岸に漂着し、多くの市民が手作業の回収に加わった。
12月に京都で開かれた第3回気候変動枠組条約締約国会議で、温室効果ガスの削減目標を定めた京都議定書が採択された。地球温暖化対策の国際的な出発点となった。
京都議定書が採択された国立京都国際会館(写真は2007年) 撮影: Daderot / CC BY-SA 3.0, Wikimedia Commons
自分の中だけで盛り上がっている個人的な流行を指す言葉。イラストレーターのみうらじゅんが広めたとされ、その後も定着して使われ続けている。
この言葉を広めたみうらじゅん(写真は2016年) 撮影: Dick Thomas Johnson / CC BY 2.0, Wikimedia Commons
前年からのブームが続いた育成玩具が、この年の流行語トップテンにも選ばれた。品薄や転売が社会の話題になったことを映し出す一語となった。
品薄が続いたたまごっち(写真は後年) 撮影: Tomasz Sienicki / CC BY-SA 3.0, Wikimedia Commons
有名人を執拗に追う報道カメラマンを指す言葉。ダイアナ元英皇太子妃の事故死をきっかけに世界的に注目され、日本でも広く知られるようになった。
パパラッチに追われた末に事故死したダイアナ元皇太子妃(写真は1997年) 撮影: John Mathew Smith / CC BY-SA 2.0, Wikimedia Commons
橋本内閣が掲げた大規模な金融制度改革を指す言葉。銀行・証券・保険の垣根を崩す自由化を意味し、金融不安の年の空気を映してこの年の流行語トップテンに選ばれた。
庭やベランダで草花を育てる趣味を指す言葉。この年に一気に広まって流行語トップテンに入り、園芸用品の売り場が拡大するきっかけになった。